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ナンキンハゼ

ナンキンハゼ


いつもの見慣れた樹に 房状の細かい花が付いていた

濃い緑の葉に 黄緑色のグラデーションが美しい

ナンキンハゼは かつてロウを採るために栽培されていたらしい

秋になると熟した朔果が割れ 白い蝋状物質に包まれた種子ができる

この種子からロウを採ったという

今はそんな用途もなく ただの街路樹として見かける

しかしこの種子は 有毒ということなので注意が必要かも・・・

カボチャの花

カボチャ


猛暑の中 隣の畑で作業をしている老人がいる

トマト、キュウリ、ナス、カボチャ

こうした野菜を収穫できるのも この作業があってこそ

野菜の花は 実をつけるための一工程であって

決して観賞用ではないが それぞれにとても美しい姿をしている

酷暑の中 あの老人もこの花を見て

少しは癒されているだろうか・・・・

夏草

夏草


どんな場所でも ちょっと空き地があれば容赦なく生えてくる雑草

手入れをしないと うっそうと茂ってくる

暑い日差しを受けて ムンムンする草いきれ

誰からも好感がもたれない雑草だけど

ちょっと真上から見てみると まるで花火が開いたように

トリミング次第では 意外と美しい放射状の造形を描いている

ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ


近所の川べりに ユリの花に似た 「ヤブカンゾウ」 が咲いていた

ここはいろんな野草が咲いてて これまでも何度か写真を撮り

目を凝らして通るのが楽しみになっている

この花は別名 「忘れ草」 とも言うらしい

万葉集や古今集にも 忘れ草として詠われていて

「かた時も 見てなぐさまむ 昔より 憂へ忘るる 草というなり」

つまり ちょっと見ただけで慰められるけれど

昔から 憂いを忘れる草と言われているね という意味らしい

確かに 野草にしては派手で豪華な花ではある

ハイビスカス

ハイビスカス


一昔前 夏の花といえば 「朝顔」 と相場は決まっていたものだ

「ハイビスカス」 は南国ハワイの花で

長い黒髪に 真赤なハイビスカスをつけて踊るフラダンスのイメージだった

今では花屋の店頭に ずらりと並んでいるのは 「ハイビスカス」

ご多分にもれず 隣家でも玄関に鉢植えの花が置いてある

いろんなところで季節感や 地域色が薄れて

いつでもどこでも 何でも見られるようになって

これが本当の豊かさなんだろうかと ふと考えたりする



タマスダレ

タマスダレ


今年もまた 「タマスダレ」 の白い花が咲いた

もう何年も前に 球根を一列に並べて植えただけで

何にも手をかけず 放置しているのに

自分で勝手に球根を増やして

季節が来ると シンプルで美しい花を次々咲かせてくれる

咲いた花を見ると この子らを思い出す

容姿に似ず逞しい花だ

オオマツヨイグサ

ツキミソウ


ツキミソウとマツヨイグサの区別がよく分からない

マツヨイグサ属にはおよそ125の種が含まれており

白、紫、ピンク、赤といった花を咲かせる種もあるようだ

黄花を咲かせる系統は マツヨイグサ」(待宵草)

白花を咲かせる系統は ツキミソウ」(月見草)

赤花を咲かせる系統は「ユウゲショウ」(夕化粧)などと呼ぶこともある

開花時間でも ヒルザキツキミソウはその名のとおり昼間に咲く

日本人は昔から 夕方暗くなり始めてから咲くので

「宵待草」 とか 「月見草」 とか豊かな感性で名付けたのだろう

竹久夢二の詩  太宰治の小説 浅田美代子のシングル曲

それぞれどの花のことを詠ったか分からないが

そんなことはどうでもよく 憂いを含んだ花ではある

ホソバウンラン

ウンラン


ウンランは 海岸で蘭に似ている花が咲くところから

[海蘭] と書くそうだ

私は海のない岐阜県育ちで 海には憧れがあったし

海岸に咲くこの花も知らなかった

しかし 「ホソバウンラン」 は 私の散歩道にもいっぱい咲いている

花はウンランとそっくりで 葉の形と背丈が違うようだ

今は 野生化して荒地でも群生できるこの花で

海岸に咲くウンランを想像しようか・・・・

ムクゲ

ムクゲ


夕方になって 火照った体にちょっと気持ちいい風が吹き始める頃

涼しげなムクゲの花が 風に揺らいでいる

『万葉集』では 秋の七草のひとつとして登場する朝貌(あさがお)が

このムクゲのことという説もあるらしいが

朝花開き 夕方にはしぼんで また翌朝開くことからそうなったのだろうか

夏の炎天下の中でも 絶え間なく新しい花を次々と咲かせ

私の散歩の楽しみにもなっている

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ


畑の隅にピンクの花が咲いていた

この花を手折って 花瓶に挿そうとすると

茎の上部から 粘液を分泌していて手がやばいことに・・・

これは受粉の役に立たない アリから蜜を守るためで

茎を上ってくるアリ対策だそうだ 

名前は 「ムシトリナデシコ」 でも 決して食虫植物ではない

どんな生物でも 生き残るための努力をしているものだ

カンパニュラ

カンパニュラ


カンパニュラには多くの品種があり 

これは 「フウリンソウ」 や 「ツリガネソウ」 と呼ばれるカンパニュラ・メディウム

ギリシア神話では

オリンポスの果樹園の番人をしていた 

美しいニュンペー(精霊)のカンパニュールが

ある日 果樹園に侵入した兵士に気づき 

銀の鈴を鳴らして助けを呼んだが

兵士に命を奪われてしまう

花の女神フローラは その死をいたんで

彼女を釣鐘の形をした カンパニュラの花に変えたとされています

こうした 美しい少年や少女を 花に変えてしまった話は

多くあるものですな・・・・

キバナコスモス

キバナコスモス


コスモスといえば 秋の花というイメージがする

辺り一面にピンクや白、赤のコスモスが広がっている風景は

秋の風物詩ともいえる

だがこの時期 野趣味の強い八重咲きの

オレンジや黄色のキバナコスモスを多く見かける

最初 これがコスモスとは知らず 菊の一種ぐらいに思っていたけど

花の写真を撮っているうち 知らなかったことにいろいろ気づく

それも楽しみの一つだ

カンナ

カンナ


こんな場所にカンナが・・・!

いつも散歩で通るコース 

花壇等ではない 駐車場の生垣の後ろ 

歩道との隙間の雑草の中で

豪華な黄色の花を咲かせている

自然に生えたものだろうか?

だれかが植えたのなら どうしてこの場所に?

ちゃんとした花壇もあるのに・・・・


シロバナオオイヌタデ

オオイヌタデ


水辺に咲く白いオオイヌタデ

この一角だけ切り取ると まるで一幅の日本画のよう

散歩の行き帰りに 必ずここで立ち止まって心休める

周りは雑草におわれているので 心の目でトリミング

雑草といえど 自然の造形美は偉大だ

八重マツバボタン

八重マツバボタン


マツバボタンはとても繁殖力が強くて

一度庭に植えると 細かな種が落ちてどんどん増えてくる

そんなところから 「亡びん草」 とも呼ばれるらしい

種からでなくても 一茎を折って挿しておくだけでもちゃんと根付く

色もカラフルで楽しめるけど

ちょっと豪華な八重咲きのマツバボタンがいい

アゲラタム

アゲラタム


美しい紫色が目に付いた

花はアザミに似た姿をして 

長い間鮮やかな青紫の花色が保たれることによりこの名が付いたようだ

a(否定の接頭語)+ geras(古くなる)

メキシコ原産の多年草だが なんとも日本的な色合いをしている

和名を「カッコウアザミ」という

今 花壇の中は赤、黄、オレンジ、白と 原色系の華やかな色で埋め付けされているが

その中で ちょっと控えめに 落ち着いた侘び色が異彩を放っていた

ヒメジョオン

ヒメジョオン


道端でよく見かける雑草 「ハルジオン」 と 「ヒメジョオン」

とても良く似た花で ずーっと同じ草花だと思っていた

春になって先に咲くのがハルジオン

それが終わりごろになって咲き出すのがヒメジョオン

花びらを比べると 細いけど花びらの形をしてるのが ヒメジョオン

これよりもっと細くて 糸のような花びらが ハルジオン

貧乏草といわれるような雑草に ここまで気を使って見ることもなかったが

こうして花だけをアップにしてみると どちらも美しい

因みに ハルジオンは前にここでも掲載しているので

興味があれば 比べてみたら?

http://yosshy3.blog89.fc2.com/blog-entry-157.html


ヤマモモ

ヤマモモ


いつもの公園で 全く気にも留めていなかった樹木に

気がつけばびっしりと木の実がついていた

調べてみたら 「ヤマモモ」 と判明

モモというからには食べられるらしい

果実は甘酸っぱく ジャムや果実酒に加工されるという

熟すと 真赤な宝石のようになってとてもきれい

でもその頃には 鳥に食べられてしまうので

実際にその宝石を見たことがないのだ

野朝顔

野朝顔


藪の中に 「あさがお」 によく似た直径10センチほどの

赤紫色の 「野朝顔」 が咲いている

朝顔と違って一日中しぼむことなく開き続けている

種子を取って自宅でも育ててみようと思ったら この花は種子が取れないようだ

でも 挿木で容易に繁殖するそうなので挑戦してみようか

開花期も10月ころまで楽しめるという   

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ


散歩の足をちょっと伸ばすと 

旧家の垣根に壁のように大きく育った

圧倒的な 「ノウゼンカズラ」 に驚かされた

その蔓は他の樹木に絡み付いて這い登り

これ以上ないくらい大きな花の壁を作っている

遠くからもオレンジの壁が ひときは目を引く

短命な花は 落下して道の一角もオレンジに染める

まさに圧巻の眺めだ

ランタナ

ランタナ


小さなアジサイのような 「ランタナ」

ピンク、黄、白のカラフルな可愛い花だ

開花後 時間がたつと次第に花色が変わるため

「七変化」 という和名があるようだ

パンジー

パンジー


紫色の小さな野生だったスミレが

交配に交配を重ねて 色形の異なる

多くの種類のパンジーを生んだ

この季節 花屋の店先や公共の花壇には

色とりどりの 華やかなパンジーが競い合って咲いている

どれを見てもとても美しいが

これを見ると 子供のころ中学校の裏山に自生していた

小さな野生のスミレを思い出す

その一株を 母が安物のテラコッタの植木鉢で育てていた

あの場所には 今でも咲いているのだろうか・・・・



アガパンサス

アガパンサス


降り始めた梅雨の霧雨に濡れながら

かすかに青みを帯びた白い花「アガパンサス」が

花茎を長く伸ばし 先端に数十輪の花を放射状に咲かせて

誰もいない公園の一角で 私を迎えてくれる

私は 雨が本降りになる前にと 散歩の愛犬を急がせて

その横を通り過ぎた

キュウリ

きゅうり


家のすぐ横に小さな畑がある

毎日老人が自転車でやってきて 手入れをしている

季節に応じて いろんな野菜が収穫できて

時々おすそ分けを頂く

今はキュウリが花を咲かせている

観葉植物ではないが 野菜の花も美しい

ただ食べるだけでなく 花が咲いて実をつけることを

ちゃんと見届けてあげたい

ナデシコ(石竹)

石竹


ナデシコといえば ナデシコジャパン

サッカー女子W杯カナダ大会決勝では 残念ながら連覇ならず

日本2―5米国で 優勝を逃した

日本を代表する花として ナデシコも有名になったが

ナデシコには多くの種類があり 花の形状も多々ある

その中でも この花は「石竹」 別名「カラナデシコ」という

などと書きながらも W杯の無念さが募る



アレチハナガサ

アレチハナガサ


河川敷等でよく見かける雑草の花 アレチハナガサ

雑草だからと目にも留めない草花だけど

ちょっと足を止めて観察してみると

細かな花のひとつひとつは とても愛らしい

草丈の全体像は 決して美しいとはいえないが

先端につけた花だけ見れば トリミングの極致

どんなものにも 必ずどこかいいものを持っている

それを見極める目を持ちたい

ネジバナ

ネジバナ


よく見ると原っぱのあちこちに 小さなピンクの花が見える

背丈は20センチ程度で 可愛い花が螺旋状にくるくる巻いている

他の雑草にまぎれて 気をつけないと見逃してしまいそうな華奢な花だ

螺旋状に並んで咲く「ねじれた花序」が和名の由来なのだ

右巻きと左巻きが同比率くらいあるそうだが

今日見た花は左巻き?

ヤブガラシ

ヤブガラシ


家からちょっと出ると どこにでも見られる「ヤブガラシ」

名前のとおり、藪を枯らしてしまうほど繁殖して覆ってしまう

別名では「ビンボウカズラ」というらしい

このツル植物が繁茂する家は 貧乏になるそうである

つまり そんな雑草の手入れをする余裕もないということのようだ

こんなひどい名前をつけられているにもかかわらず

よく見ると その表情は実に愛らしい

利尿、鎮痛、神経痛、解毒など薬用もあるということなので

もっといい名前でも良かったのにね

トウネズミモチ

トウネズミモチ


家の近くに「トウネズミモチ」の樹が自生している

今は白い花を 樹全体につけているが

秋には実が付き 黒褐色に色ずく

この実を天日で乾燥させると「女貞子」という生薬になる

これがなかなかの優れもので 滋養強壮、白髪防止、白内障などに効果があるらしい

今年はこの実を採って 女貞子酒を造ろうと今からもくろんでいる

夾竹桃

夾竹桃


葉が竹に似て 花が桃に似ていることから

「夾竹桃」と和名が付いたようだ

何かに似せて個性を消すような名前だが

これはこれで 得意な個性を持っている

ただ 花、葉、枝、根、果実すべての部分と

周辺の土壌にさえも毒性があるというのは

どうもいただけない!

犬の散歩中には気をつけなくっちゃ・・・

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